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猫 タロウ、尿管結石になったの日記


うちのネコ、タロウは、尿管結石になって2度手術しています。

猫を飼うのが初めてなこともあって、1回目も2回目も、当時は結構ハラハラ、ばたばたしていました。

手術の前は、手術の内容や、手術や入院期間、費用など、ネットで超調べました。

他のうちの子でも似た状況になれば、きっと不安もあって同じように調べられるだろうと思い、少し過去のことですが参考までに記述しておくものです。

タロウとは!

タロウは、ノルウェージャンフォレストのオスです。地元のブリーダーさんから購入しお迎えしたもので、いっちょ前に血統書まであったりします(どこかにあるはず・・・そういえばどこいったんだろう・・・

2017年1月14日生まれで、2~3カ月の頃にお迎え、6カ月くらいに去勢手術をした感じです。その後定期的に3種混合ワクチンを打ったり、ノミダニ対策としてブラベクトを塗布したり、という感じでした。

下の写真は、うちに来たばかりの頃だと思います。
カワイイー!

 

膀胱炎編

ある日、トイレの粗相をしはじめました。

当時はアイリスオーヤマのお茶の猫砂を利用していたのですが、特段、砂やトイレを嫌がっている風もなかったように思います。

かかりつけの町の動物病院にいき、尿検査をしたところ、細菌などはいなさそうで、ストレスによる膀胱炎ではないか、となり、ロイヤルカナンの療養食のCLTを食べるようにしていました。

しばらくすると膀胱炎も収まり、粗相も減っていきました。

 

膀胱炎編(第二章)

ウェットフードをあげると喜んで食べるので、たまにあげていたのですが、あとで気づいたのですが、どうも食べ慣れないのか受け付けないのか、ウェットフードをあげると下痢をすることがわかってきました。

またも膀胱炎に。尿検査をすると、白血球が多く見られ細菌がいるようだ、と。

抗生物質、炎症止めなどの薬を処方いただき、一旦は症状が落ち着いていました。

ただもしかすると、この時ちゃんと完治はしてなくて、大腸菌などの細菌が残った状態だったのではないかなー?と推測しています。

膀胱炎によくかかったので、この頃、採尿がしやすく、おしっこの色もよくわかる、とお医者さんに提案されて、システムトイレに変更しました。
砂もトイレの形状も変わるので、大丈夫かなー?と思いましたが、特に問題なく使ってくれましたね。

そういえば水もよく飲むようにした方がいい、とお医者さんから提案されて、少しでも水を飲んでくれるように、とピュアクリスタルも購入しましたね。
噴水部分や流れてる部分の水を飲むんだろう、と勝手に思ってましたが、導入当時は溜まってる水を飲んでました・・・
最近は噴水部分や流れる部分から飲んでいるようです。

 

尿管結石編

タロウ5歳のある日、白い泡だらけの液体を頻繁に吐くようになりました。猫は毛玉も含めて吐く動物なので、それの一環かな?と数日様子を見ていたのですが、どうも収まる気配がない。

心配になって、動物病院にいき、血液検査をしたところ、クレアチニン(Cre)が4.07(正常値0.8~1.8)、尿素窒素(BUN)が45.9(正常値17.8~32.8)となっており、尿毒症の状態でした。

超音波エコーで腎臓と尿管を見てみると、一方の腎臓が大きく写っており、腎臓が尿で膨れ上がった水腎盂となっていました。また尿管を見てみると、途中で尿管が見えなくなっており、尿管結石により尿管が詰まり、腎臓で尿を処理できていないため、尿毒症になっている、と考えられました。

腎臓は2個あり、通常1つの腎臓でも生活に困らず、今回のような白い泡を吐くような症状にはならないらしいのですが、タロウの場合、詰まっていない方の腎臓はこの時、既に機能が衰えていたようで、萎縮し部分的に石灰化が進んでいるようでした。機能がゼロではないにしても、ほとんど腎臓として機能していない状態。
そこでもう一方の腎臓で生活していたところ、そちらが詰まってしまい、上記の症状となった、という経緯のようです。

お医者さんからは、手術すれば良くなるのですが、まれに石が出ることもあるので、とりあえず毎日点滴をしながら様子を見てみてはいかがでしょう、と提案。手術するのはなんとなく嫌だったので、点滴をしながら様子をみることに。

点滴をしてたまに検査、点滴をしてたまに検査・・・点滴は3000円くらいで許せるのですが、検査は1万円超えてきて、結構いたいです。
たぶん1週間にならないくらいは通ったと思います。

ある日、エコー検査をしてみると、腎臓のふくらみが戻っており、クレアチニンの数値も下がっていました!
どうやら石が出たみたい!やったー\(^o^)/

写真は特に意味はありませんが、唯一くらい正しいおもちゃの使い方をした時の写真。

 

尿管結石・大学病院編

半年後、また白い泡を吐くように。

えええーまたー??

と思いながら、毎度かかりつけの動物病院に。
写真は怯えながら動物病院の待合室で待つタロウ。

血液検査、エコーの結果、またクレアチニンの数値が上昇、水腎盂となっており、尿管結石と考えられました。

この時にかかったのも同じ動物病院だったのですが、担当の先生が違っていて、この時は手術を前提に大学病院への紹介を提案されました。

えええ?大学病院??いや、前、石出たし、点滴でちょっと様子見たいです、ということで動物病院点滴通い。
相変わらず点滴はいいが、検査が高い!

1週間くらい通ったのですが、血液検査の値も水腎盂の様子も変わることなく、これは出ないのかも・・・という空気が家族の間でも流れ始めます
どうやら尿管結石の石が自然に出る、というのはまれらしく、通常は出るものではないようです。
観念して、大学病院を紹介してもらいました。

はるばる来たぜ大学病院。
いきつけの動物病院では、尿管を切って、石を取り出して、尿管をつなぐ、という手術イメージをされていたのですが、大学病院で検査してもらい、提案されたのは、ステントか、SUBシステムか、でした。

切ってつなぐ、ということもできたのだと思うのですが、石がいくつあるのかよくわからないこと、また次につまるかもしれない石の予備軍が腎臓に確認されたこと、などから、尿管を少し広げるステントか、尿管をバイパスするサブシステムかを推奨するというようなニュアンスでした。

SUBシステムは比較的新しい仕組みですが、器具を埋め込むというのがあって、ちょっと勇み足すぎるかな?と考え、ステントの手術にしていただきました。

 

大学病院 ステント手術編

手術の前の日から病院に入院し、まず一通りの検査をしておいて、次の日に手術、その後入院しながらを様子を見る、という感じでした。

家族は特にできることもないので、前日に預けて、手術が終わった後や、退院するまでの間に何かあれば電話連絡してもらう、という形をとりました。

手術は無事成功!
その後、縫合部分からの体の内部への尿漏れがないか、入院をして様子をみてもらっていたのですが、特に問題なく退院できました。

前日入院、手術、2日入院で、4泊5日だったようです。

手術、入院で、347,000円でした。
目ん玉飛び出る値段ですが、手術費用の9割でる保険に入っていたので、後日保険金のキャッシュバックがあり、実質34,700円でした。

入院中は知らない場所だったためか、ほとんど飲み食いしてなかったようで、それまでは尿毒症で食べられなかったこともあって、退院時はかなり痩せてましたね

下の写真は退院後のたろちゃん。
手術の傷口を舐めないように病院で借りた黄色い洋服を着ています。
ステントの前後は、豚の尻尾形状にくるくるっと腎臓と膀胱で巻いてあるのですが、それが膀胱にあたって尿意を感じるのか、かなり頻尿になり粗相をするようになりました。
慣れの問題で、そのうち良くなってくる、と大学病院の先生から言われていたのですが、多少はマシになって粗相はしなくなったものの、その後も頻尿は頻尿で、トイレに何度もいっていましたね。
退院時は、粗相がひどかったので、人の赤ちゃん用のおむつを加工して履かせてました。

トイレが汚いからトイレでしてくれないのかも?という懸念、また頻尿でトイレの利用自体が多いことから、しばらく後に自動トイレを購入しました。
タロウ的にはいつもトイレが綺麗、飼い主的にはトイレ掃除不要で、win-winだったと思います!
まぢおすすめ!高いけど。

 

大学病院 SUBシステム手術編

ステント手術後、数カ月に一度、いつもの動物病院で血液検査とエコー検査をしていたのですが、ある時、エコーで水腎盂になっていることがわかりました。
吐いたりなどの症状はまだなかったものの、血液検査も微妙に悪くなっており、何かの理由でステントした尿管が詰まったことが考えられました。
ステント手術をして、ちょうど一年後くらいだったと思います。タロウ6歳。

原因ははっきりしないものの、再手術をすることに。
この時もステントか、SUBシステムか、の2択だったのですが、一度ステントをして尿管が詰まってしまっているので、今回はサブシステムを選択しました。

SUBシステムは、膀胱に穴をあけて接着剤のようなもので接合、腎臓側はピッグテールになるとのこと。ステントは両方がピッグテールとなるため膀胱への刺激から、頻尿になっていましたが、それが緩和されて生活の品質があがるかもしれないな、という期待もありました。

前回同様、前日入院、手術、様子見の入院で、大学病院が休みとなる土日を挟んでいたため、6泊7日でした。入院自体は長かったですが、SUBシステムの手術では接着剤を利用するためか、尿漏れなどの問題にはならないようで、退院もかなり早い段階で確定していました。(たぶんステントの時の方が様子見がバタバタしてた気がします)

手術、入院の費用は、422,000円でした。
サブシステムがアメリカの商品で、またちょうど円安が重なり高価なものになっていました。
こちらも手術9割の保険が適用され、後日キャッシュバックにより、実質負担42,200となりました。
保険入っててよかったー

ちなみに、以前設置していたステントですが、砂のようなものが大量に詰まっている状態になってました。(後日見せてもらいました。写真なし)
SUBシステム実施後、尿検査を実施したところ、大腸菌が確認されたので、もしかすると以前に完治しなかった大腸菌と白血球の死骸(膿)でつまったのかなー?と想像しています。

SUBシステムは3か月に一度、SUBシステムの配管を洗浄するために、大学病院に通っています。
洗浄するので、サブシステム自体が詰まることはないようですが、ピッグテールにしている腎臓側の管に石がついてしまって詰まる、ということもあるようです。

SUBシステムにして、半年くらい経ったところですが、ステントによる頻尿も解消し、タロウもおもちゃに飛び回るくらいに元気になって、いまのところ良かったと思っています。
長期的な視点では、まだ様子見なところもあります。体の中に異物を入れてるんだし、とは思っています。

できるだけ、元気に長生きしてね!タロちゃん!

SUBシステムの洗浄についてはこちらに書いてます。