厳密に言えば買った”モノ”でもないのですが。
カーナビの地図が古すぎ問題から、ディスプレイオーディオ DMH-SZ500 を購入しました。
ディスプレイオーディオを選択した時点で、スマホのカーナビアプリを何かしら選ぶ必要があります。
いろんなアプリを試用してみた訳ではないのですが、とりあえずパイオニアのCOCCHiを利用していくことに決めました。
この投稿は、COCCHiを利用してみての感想のようなものです。
COCCHiとは
COCCHiとは、パイオニアがリリースしているスマホ向けカーナビアプリです。
公式サイトでは、COCCHiのおすすめポイントとして次のようなものを挙げています。
- しっかりわかる地図表示
- まるで助手席からサポート!丁寧な音声案内
- Apple CarPlay /Android Auto™に対応 大画面でカーナビ体験
- あなた好みのルート探索
- ドライブ中の突然の“困った”をワンタッチで解決
詳細については次の公式サイトを見てみてください。
私がCOCCHiを選んだ理由
- CyberNAVI、楽ナビというカーナビの経験、実績に基づいて、画面表示やナビゲーションをしてくれるだろう、という期待
- 月額350円という使いやすい利用料金。(2026年1月から月額400円に値上げされます)
- ディスプレイオーディオもパイオニアなので、アプリとの相性もいいだろう、という期待
- 公式サイトや紹介動画などを見ていると、見やすそうな画面
- お試しで利用してみると確かにカーナビっぽい見た目とアナウンスで使いやすそう
- GoogleマップはトンネルのGPSが効かない状態でも精度高く自律航行できていいのですが、カーナビとしてはいまいち。無料なので、地図としてならありなのかも?
- トヨタが出しているカーナビアプリ moviLINKは無料ながら、トヨタで培ったカーナビ開発の経験が盛り込まれており、特にVICSによる渋滞情報などの精度が良さそうでしたが、トンネル内で自律航行できず自車位置が止まってしまうので、残念ながら落第。
- ナビタイムが出しているカーナビアプリ カーナビタイムは、ネットの評判によるとトンネルなどでも自律航行で正しく自車位置が推定されているとのこと。試してみよう!と思いましたが、月額1200円のプレミアムプラスに契約しなければディスプレイオーディオに接続できないため、早々に諦め。1200円払うなら普通のナビを買うよね。
- じゃあCOCCHiはトンネルどうなんだい?と試用期間にトンネルに突入してみたのですが、残念ながら自車マークは止まってしまいました。うーん・・・
- でもトンネルは普通は一本道でナビの余地があまりないだろうことや、トンネル出口直後の分岐は比較的少ないだろうこと。旅行など知らない土地での、特に市街地でのナビゲーションを丁寧にして欲しいこと。月額350円と安価なこと。
あたりを拠り所に、100点満点中60点くらいではありますが、とりあえずCOCCHiを契約して、利用を開始しました。
COCCHiはアプリインストール後、2週間の無料期間があり、その間でもディスプレイオーディオに接続できて試せたというのも良かったですね。結局トンネルでの自律航行はできない、という欠点も確認できてしまいましたが、いきなり契約しないと使えないというものではなくて、助かります。
ここがダメだよ、カーナビアプリ COCCHi
使ってみると結構ダメポイントがあります。
主にディーラーオプションのカーナビとの比較になります。
バージョンアップで改善して欲しいなー、という願望込みで書いてみます。
1.GPSを補足できないトンネルで自律航行ができない
これまでのカーナビでは車速パルスなどを利用してトンネルでも問題なく自律航行できていました。購入したディスプレイオーディオにも車速パルスを接続しているので、当然トンネルでも追従するものだと思っていましたが、カーナビアプリの作り方によるもののようで、COCCHiはトンネルで自律航行できませんでした。
COCCHiは、Android AUTOが出力している情報を使っているとのことですが、Googleマップでは問題なく自律航行っぽいことができているのに、COCCHiが自律航行できないのはちょっと納得できていません。
が、先に書いたように、トンネルでは通常ナビの余地が少ないだろうということで目を瞑ることにしました。(でもほんとはトンネルでも自律航行して追従してほしい!)
2.高速道路で先のサービスエリアやインターチェンジなどの距離や到着予定時刻が出ない
カーナビでは、高速道路の特別画面のようになって、今後の行く先のサービスエリアまでの距離や到着予定時刻、利用できるサービスなどが表示されていました。
高速道路で次のサービスエリアで休憩とするか、次の次で休憩にするか、トイレはどうするか、なんかを考えられたのですが、COCCHiではそのような情報はありませんでした。
ディスプレイオーディオとは別に、スマホの画面でも補助表示がされるので、スマホに表示されてるのか!?と思いましたが、残念ながらいまいち使い道に迷うようなナビを行うポイントのような表示だけでした。(これいる?使う??)
できれば先々のサービスエリア、パーキングエリアの距離や到着予定時刻を、せめてスマホ側に出すなどして欲しいですね。
3.ディスプレイオーディオの画面でも表示される情報が少ない
カーナビに比べると、ディスプレイオーディオに表示される情報が少ないと思いました。解像度の関係からなのかな?と思いますが、さきほどの高速道路のSA、PA、ICや交通情報なども表示してくれたら嬉しいな、と思います。
それはカーナビ買ってください、と言われるとぐぅの音も出ませんが。
4.ディスプレイオーディオの画面で操作できる内容が少ない
ディスプレイオーディオの画面で検索履歴から行き先を指定したのですが、間違えた行き先を設定してしまいました。間違えたのでルート案内をキャンセルしようとしたのですが、ディスプレイオーディオの画面のどこを押してもルート案内のキャンセルがありません。
結局スマホの画面でしかキャンセルできないようでした。
スマホもディスプレイオーディオの近くにおいて、一緒に操作するような前提なのかもしれませんが、カバンの中にスマホを入れたままカーナビを利用したい時もあるのではないかな?と思うので、できればディスプレイオーディオでもスマホと同等の操作ができるようにして欲しいです。
5.行き先の検索がなんか難しい
ディスプレイオーディオで操作できる内容が少ないからかと思いますが、音声で検索でヒットすればいいのですが、それでうまくできないと、検索などが結構やりにくい印象です。
COCCHiのここが好き
- 月額350円と安価
- 市街地のナビ音声のタイミングが良い。
- 3番目の信号を右です、とか言ってくれるのも良い。
- 今後の行き先から、どの車線がおすすめです、とか言ってくれるのが良い。
- カーナビとして必要最低限の機能は有しているところ。
- 地図や画面が見やすい
市街地でのナビ機能は優秀な感じがしますね。
旅行先とかでは重宝しそうです。
まとめ
最低限のカーナビ機能は有しているので、私の利用範囲では大きな問題はないのかな?と思っています。
やっぱりあくまでもスマホアプリのカーナビで、物理カーナビと比べると全然残念な性能や機能だと思います。
できればトンネルでの自律航行や高速のSA情報なんかも出してほしいところですが、そこまで求めるならカーナビ買ってください、ということなんでしょうね。
私が購入したディスプレイオーディオが3.5万円くらいでしたが、例えばケンウッドの彩速ナビだと6万円くらいで購入できたりします。
当然トンネル内での自律航行や高速道路の表示なども問題ないのではないかと思われ、実は彩速ナビを買う方がトータルのコストパフォーマンスは優秀なのでは!?と少し後悔したりもしました。
ただ地図のアップデートがリアルタイムではない、というのが物理カーナビのネックなので、どちらも一長一短、何を重視するか?ということなのかもしれません。
わたしはディスプレイオーディオとカーナビアプリCOCCHiで当面は運用してみようと思っていますが、皆さんが検討される時には無料期間などで試してみて、期待と実際のナビのギャップがどの程度あるか確認されてもいいのではないか?と思います。