古いノートパソコンとか、余っていたりしませんか?
わたしは結構古いノートパソコンに、LinuxMintをインストールして、再利用しています。
ブラウザでのウェブ閲覧、メール、動画視聴など、Windowsはスペック的に難しくても、LinuxMintであれば問題なく利用できるかもしれません。
今回、LinuxMintの環境を再構築したので、参考に記載しておきます。
わたしの古いノートパソコンの紹介
わたしのパソコンは、HP Elite x2 1011 G1 というノートパソコンです。
下記記事と同機種なのですが、記事は評価機?でメモリ 8GB、SSD 256GBらしいのですが、わたしのは普通の市販モデルでメモリ4GB、SSD 128GBです。最初はWindows8がセットアップされていて、その後Windows10もインストールしていましたが、やっぱりメモリが厳しいのか、あまり万人におすすめできる感じの動きではなかったです。
ただキーボードが外せてタブレットにできたりとか、タッチパネルだったり、ペンがついてたりとか、結構便利がいいんですよね。
メモリ8GBあれば、Windows10やWindows11も良かったのかもしれませんね。
Windowsの代替OSの検討
ブラウザでウェブ閲覧が中心だったので、Wifi経由でインターネットにつながってブラウザが起動すればWindowsである必要がないなー、と思って、下の連載記事を参考に、いくつか無料のOSを試してみました。
https://atmarkit.itmedia.co.jp/ait/series/15103/
- CloudReady (今はChrome OS Flexでしょうか)
- Android-x86
- LinuxMint
CloudReadyはChromebookのような感じで使い勝手も良かったのですが、
- ChromebookのようにAndroidアプリを動かせるわけではない
- Linuxアプリをセットアップもできるが、ネイティブで動作しているわけではないのでレスポンスがよくない
ブラウザができたらよかったのですが、本当にそれしかできなかったので、微妙に不便でした。Androidアプリが使えたら、まだ使ってたかもしれません。
じゃあ、Android-x86なら、Androidアプリが使えて便利か?というと、そうでもなくて。
元々スマートフォンを対象に考えられていた作りなので、パソコン的な使い方があまりできないんですよね。
というわけで、最後に試したLinuxMintが一番しっくりきました。
Linux? サーバーとか?? 難しそう・・・と当初は思っていましたが、LinuxMintは、かなり親切設計となっていて、Windowsのように簡単にインストールでき、Windowsのように簡単に使うことができます。ドライバーも多くサポートされており、またアプリのインストールやアップデートも簡単に行えます。
ちょうどわたしの使い方にマッチしていたので、一時期からずっとLinuxMintをつかってます。
LinuxMintをセットアップしてみよう
1.LinuxMintのISOイメージをダウンロードする
下記のLinuxMintの公式から、ISOファイルをダウンロードします。
Download のページに飛ぶと、
- Cinnamon Edition
- Xfce Edition
- MATE Edition
- Cinnamon Edition - "EDGE" ISO
とありますが、Cinnamon Editionか、Xfce Editionがいいのではないかと思います。
Cinnamon Editionは、少しグラフィックに凝った形で、リッチなグラフィック感を味わえるものになってます。私のパソコンも当初はこちらで利用しており、特に不便を感じたこともありませんでした。
今は、環境が重たくなってディスクの空き容量もなくなったことから、一度消して再インストールをして、Xfce Editionを導入しています。Cinnamon Editionと比べると、やや簡素な作りです。
2.Rufasで、ISOイメージをUSBメモリに入れる
ISOイメージは、起動DVDディスクのイメージですが、Rufasというアプリを利用すると、USBメモリに導入でき、起動ドライブとすることができます。
Rufas 窓の杜
https://forest.watch.impress.co.jp/library/software/rufus/
USBメモリがなければ、DVD-RなどにISOイメージを焼き、起動ディスクとすることも可能です。ただ、読み込み速度が遅いので、USBメモリをおすすめします。
LinuxMintは、起動ディスクから、LinuxMintの試用環境が起動でき、パソコンのHDDにインストールする前に、操作感を確認できるようになっています。
DVDではその試用環境の起動までに結構な時間がかかるので、USBメモリがおすすめです。
3.USBでLinuxMintを起動してインストールする
Rufasで作った起動USBメモリをパソコンにさして、試用環境のLinuxMintを起動します。
USBなので、起動までに時間を要しますが、ちゃんとマウス操作する画面が起動するので結構驚きます。
インストールする場合は、デスクトップにある、Install Linux Mint をダブルクリックしてください。
どんなインストールの流れかは、公式のガイドを見る方が全体感がわかっていいと思います。
https://linuxmint-installation-guide.readthedocs.io/en/latest/install.html
4.わたしのパソコンの場合
BIOSでOSの書き換えを許可したり、UEFIを使わなくしたり、使うようにしたり、初期の設定から変更しないとうまく起動してくれません。
ESCか、音量ダウンボタンで、BIOSに入れます。
BIOS > 詳細設定 > ブートオプション でブートモードという項目で、”レガシー”にしておいて、インストールした後、”UEFIネイティブ(CSMなし)”に変更して利用しています。
レガシーにしないと、いくらUSBの起動順をあげてもうまくUSBから起動ができませんでした。
またレガシーのままですと、インストール後に起動できません。UEFIネイティブというモードに変更する必要があります。
インストール後の使い勝手
わたしのパソコンでは、wifi、bluetooth、タッチパネル、ペン、キーボード、タッチパッドなど全て利用可能で、バッテリーも認識して残量なども評価できており、また起動している状態でドッキングを外してタブレット状態にすることも全く問題なく利用できています。
ブラウザにはGoogle ChromeのLinux版を導入し、Windowsと変わらない操作感でウェブ閲覧が可能となっています。
Google Chromeは、ログインすればブックマークなど全て同じ環境になるので、便利ですよね
プリンタードライバーなどもメーカーページから導入することができ、印刷やスキャナーなども利用しています。
Linux版Steamもセットアップできますが、そもそもスペックが古いので、直接ゲームを実行することはできません。
SteamLinkアプリをいれて、WindowsマシンのゲームをLinuxノートパソコンに表示を転送し、Windowsゲームを楽しむ、ということなら可能です。外付けディスプレイに接続すれば、Windows環境と変わらない画面、操作感でゲームができるのでテレワークの合間に行うゲームがとても捗りました。
標準でいくつかアプリがインストールされており、オフィス環境であるLibraOfficeや、ブラウザのFirefox、メールのThunderBirdあたりはすぐに利用できるアプリだと思います。
またアプリが見つからない場合には、ソフトウェアマネージャーというアプリから、アプリを検索し、追加でインストールすることも可能です。
gimp、Krita、Inkspace、Blender、discord、slack、Teams、Visual Studio Code、VLC、Audacity、あたりは、Windowsアプリとしても有名なので、Windowsでお使いの方もいるかもしれません。
もし少し古いパソコンがあって、わたしのようにブラウザなどで使えないか、と考えている方がいらっしゃれば、一度LinuxMintの導入を検討してみていかがでしょうか。