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Microsoft StoreでWindows向けのフリーソフトをリリースしてみようゼ!


個人のMicrosoft Storeの開発者登録料が2025年6月下旬ごろに無料に!

5/19のMicrosoft Buildでの発表だったんですね。
全然気づいていませんでした。
窓の杜さん、ありがとうー!

2025年6月下旬ごろに開発者登録料が無料になるとのことで!
また従来はプライバシーポリシーなどを記載したWebが必要だったんですが、普通はペラリの1枚でしょうし、それもMicrosoftがホストするようになるとのこと!

フリーソフト界の限界集落こと、Microsoft Storeに春が来たのか!?
これはもう、Microsoft Storeでアプリリリースするしかないでしょー!

 

私がMicrosoft Storeにたどり着くまで。

Pythonでアプリを作っていたのですが、署名のない野良のEXEファイルだったので、Windowsに
「身元不明のアプリだけど実行しちゃう?」
みたいな表示がでていました。
もちろん詳細情報から、”実行する”を選択すれば実行できたのですが、ウィルスなどの可能性も否定できませんし、あまり気持ち良いものではありません。

じゃあ、署名すればいいじゃないか、ということなんですが、結構高価だった気がするんですよねー

またTensorRTを内包していたせいか、ZIP圧縮で2.5GBもあり、どこにアプリを置いてダウンロードしてもらうか?も悩みの種でした。
とりあえずgoogleドライブにおいて、こちらの記事を参考にダウンロードカウントとかしていたのですが、

  • googleドライブ15GB中の、2.5GBも占有してしまう(実際には1つ前も残していたので5GB以上占有してしまう)
  • ダウンロードカウントは傾向はわかるものの、リンクを踏んだだけでカウントするので、正確なダウンロード数ではない(2回ぽちぽちすると2回カウントされてしまう)
  • ZIPファイルで提供していたので、ユーザーはアップデートごとに毎回2.5GBをフルダウンロードしないといけない
  • ユーザーがアップデートを知って、自発的に最新版をダウンロードしないといけない

などなど、結構不安とか気になるところがいっぱいでした。
簡易的なアップデートチェック機能はつけたりしましたね。でもダウンロード自体はユーザー任せでした。

どこか有名なフリーソフト配信サイトに載せてもらうかなー?
と、簡単に調べてみたのですが、

窓の杜:メジャーなアプリしか登録していない。
Vector:誰でも登録できそうな雰囲気ではあったけど、ファイルサイズ的にアップロードできない(当時)

という感じで。

もうだめだー署名とかアプリ配信サイトとか、ハードル高すぎるー!
他にないのかーアプリ配信サービスはー!

 

そういえばMicrosoftストアがあるじゃないか!

灯台下暗し!WindowsにアプリがついてるMicrosoftストアがあったな、と!
これはどんな風になってるんだろう?と検索して、見つけたのか次の記事。

こちらの記事が良記事で!
とても参考になりました!何度読み返したかわかりません!

記事にも書かれている内容の繰り返しにもなるかもしれませんが、

Microsoft Storeでアプリを公開する場合、署名は不要!(Microsoftにて署名)

これはデカい!
アプリを使おうする時に、「お前マヂでこれ実行しちゃうの?」って言われません!
署名を自分でしなくていいし、署名のために余計な追加費用もいらなくて、超助かる!

Microsoft Storeでアプリをアップデートすると、アプリ取得済みのユーザーは自動的にアップデートが配信される!

これもデカい!
勝手にアップデートが配信される!(タイミングはよくわかんないけど)
結構なバグとかあって、こちらが早くダウンロードしてくれないかなとハラハラしている時間が短くて済みます!
また、共通ファイル?nugetパッケージ?などは、既に持っていればダウンロードしないようで、差分アップデート的なものもあるようです(たぶん)

WinUI3、UWP、WPF、Win32、PWAなどなど、Windows上で動くものなら大体登録できる!

私はPythonからC#に変更してVisualStudio2022で最初からMicrosoftストア向けにMSIXパッケージにしたのですが、インストーラーにさえなればいいみたいで、そこからMSIX packaging toolでMSIXにすればだいたい登録できるようです。
実際、以前わたしがやっていたPythonでpyinstallerでEXE化して、そこからインストーラー化、MSIXパッケージ化としてMicrosoftストアでリリースしている方もいらっしゃるようです。(以下のコメント欄を参照ください)

Microsoftストア窓口とのやり取りは日本語でも全然問題なし!

メインは海外かと思うので基本英語なのかな?と思ってましたが、最初から日本語で説明を書いても全然伝わっていたと思います。
まー、機械翻訳も優秀ですしね。
ただstoreでの説明文やアプリに不備がある時のrejectは英語で帰ってきます。たぶんこれはチェックしたのが日本人でも英語で返してる気がする。テンプレ的なものが多い気はします、仕事ですしね。
まー、機械翻訳が優秀ですから全く問題ありません!

詳細なダウンロード数や実行状況のレポートを見ることができる!

googleドライブの時は、ダウンロード数をなんとなく確認できるだけですが、Microsoftストアではページビューやダウンロード数、アプリの実行回数や新規ユーザー数、エラーの数、なんかを時系列グラフにして見せてくれる!
すごい!何もしてないのに至れり尽くせり!

 

これまでMicrosoft Storeのハードルだったもの

個人開発者の登録に、1回だけだが1800円くらい支払いが必要

これが今回の発表で、2025年6月下旬ごろに撤廃されて無料になると。
クレカの登録も不要になるとか。
私は2月に払ったんよなー・・・なんだかなー

アプリのプライバシーポリシーを表示するために、何かしらウェブサイトが必要

これも今回の発表で、プライバシーポリシーはマイクロソフトが表示してくれると。
まー、アプリの説明とか紹介をしたいですし、github.ioとかgistなどの簡単なウェブサイトがあるに越したことはないと思うんですが、なくてもいいよ、みたいな。
ちょっとハードルさがりますよね。

 

個人的にMicrosoft Storeに改善して欲しいこと

これまで書いてきた通り、私みたいな駆け出しにも優しくて、基本的には満足しているのですが、いくつか気になることもなくはなくて。
これらが改善したら、もっと良くなるのになーって思ってます。

アプリMicrosoft Storeで、カテゴリーなどでアプリを探せない

窓の杜とかVectorとか、”文書”とか、”インターネット”とか、”システム”とか、カテゴリーに分けてあったりしますよね。
ああいうのが、Microsoft Storeのアプリでない。
検索するでしょ?と言われると、大体はまぁそうなんですが、
「こういう感じのアプリないかなー?」とか、暇でぶらぶらとブラウジングして良さそうなアプリを探す、みたいなことが基本的に難しい。
できれば何とかして欲しいなー

アプリに広告がつけにくい

これはMicrosoft Storeの問題ではないのですが、スマホアプリのような広告収入の仕組みがたぶんない。
かなり昔は何かあったようなのですが、今はなくなったようです。
私はアプリにWebview2をつけて楽天アソシエイトを貼ってみていますが、そのために権限を強くしてしまっているので、できれば何か広告収入的な仕組みを組み込めるようにして欲しいなー、と思ったりはします。

 

マイクロソフト公式のMicrosoft Store紹介ページも。

中段あたりに、何ができるかっていうのがMicrosoft Storeと、個人サイトとで比較してあります。
2025年6月下旬には、開発者登録費用とかウェブサイトとかもいらない、って追加されるかもしれませんね

ほんの2年前では、C#はおろかPythonも知らなかった人間が、アプリリリースできてるくらいなので、今回の発表でさらにハードルが下がりたくさんのアプリがリリースされるようになるんじゃないかと思います。
最近は生成AIにプロンプトを投げて全部作ってもらう、みたいなのもベンチマーク的に結構流れていますし、そういうアプリもいっぱい登録されるんじゃないかなー?
よりアプリのアイデアや質が評価や人気の基準になりそうですね。